ウルトラシリーズの演出で知られる実相寺 昭雄監督が 2006/11/29 11:45 お亡くなりになりました。享年69歳。ご冥福をお祈り致します。
2006年 9月「ウルトラ怪獣名鑑」シリーズで残された未収録怪獣(サブタイトル上はコンプリート済み)を一挙収録した’本当のコンプリートスペシャル’がいよいよ登場!
ウルトラマンシリーズ誕生40周年の節目に待望の商品化です。
現在、1日1箱のポリシーに則り収集中。
シークレットが出たので嬉しくて先にページを作成しました。
ついにコンビニで売り切れ、追加入荷なしで4/10個しか集まらなかった(泣)
シークレットがでたのは嬉しいが、ちょっと寂しい・・・
恐怖の宇宙線
第15話(製作No.14)1966年10月23日放映
登場宇宙人・怪獣:二次元怪獣ガヴァドン(A、B)
ウルトラマン VS ガヴァドンB
少年ムシバが最後に描いたガヴァドンは、世間の常識からかけ離れた怪獣だった。
まるで、深海の得体の知れない生物か、蚕か毛虫か、といった感じで、色もなく、つかみどころもなく、光の届かない彼方からの使者のようであった。
ほどく、世間的常識から遠いものだった。
それは、何にも囚われない自由な発想の産物で、どう処理したものか、世間を戸惑わせた。
ところが、宇宙線がふりそそぎ、その無垢なフォルムが世間に知られると、仲間の少年たちも加わり、奔放無垢な発想は消えてゆく。
いわゆる、怪獣らしたとか、世俗的な概念や常識が少年たちの発想に枷をはめてくる。
いわば、彼等は大人への関門をくぐってしまったのである。
従ってガヴァドンのBタイプには、もう奔放な精神は宿らない。
これが、佐々木守の言いたかった、「恐怖の宇宙線」のひとつのテーマである。
“らしさ”とか、”うまさ”とか、”あるべきかたち”といった類の世間的な手垢のついた怪獣のイメージが、少年の発想を駆逐する。
書にせよ、絵画にせよ、幼い頃の自由さは二度と大人には戻ってこない。
暴れず、眠るだけ、というところにBタイプの怪獣はかすかに少年の心を残しているだけなのである。
怪彗星ツイフォン
第25話(製作No.25)1967年1月1日放映
登場宇宙人・怪獣:冷凍怪獣ギガス/彗星怪獣ドラコ/どくろ怪獣レッドキング(二代目)
ギガス
怪彗星ツイフォンから飛来した彗星怪獣ドラコを、2代目レッドキングとともに撃退した冷凍怪獣ギガス。
1967年の元旦にオンエアされたこのエピソードは、彗星接近の大パニックと3大怪獣の大暴れをぎっしり詰め込んだ、正月ならではの大サービス編であった。
ウルトラシリーズでは少数派である猿人系怪獣ギガスのスーツは、高原竜ヒドラを改造したもの。
鳥と猿というかけ離れたモチーフのため、なかなか気がつかないかもしれない。
見事な化けッぷりである。
余談ながら、後年の「ウルトラマンパワード」では、リメイクされたドラコとレッドキングが再戦、1対1の対決でドラコがリベンジを果たしている。
ギガスの存在は意外と重要な要素だったのかも。
禁じられた言葉
第33話(製作No.33)1967年2月26日放映
凶悪宇宙人ザラブ星人(二代目)/悪質宇宙人メフィラス星人/宇宙忍者バルタン星人(三代目)/登場宇宙人・怪獣:誘拐怪人ケムール人(Ⅱ)
ザラブ星人(二代目)
サトシ少年に自らの力を誇示しようと、メフィラス星人が出現させた3人の宇宙人の一人がザラブ星人だ。
シリーズ2度目の登場となったが、初登場時には突出していた耳と思しき部分がなくなっているのが二代目の特徴。
ただしあれだけ饒舌であったザラブ星人が、このときには黙って突っ立っていただけなのでともに出現したバルタン星人・ケムール人ともども幻覚ないしは立体映像であったという見方が有力ではある。
サラブ星人のウルトラシリーズへの登場はこれが最後となっていたが、2006年秋公開の「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」で40年振りに復活。
なんと初登場時と同じ青野武氏が声を担当して、リアルタイム世代にはたまらないプレゼントになっている。
ケムール人(Ⅱ)
メフィラス星人によって呼び出された3人の宇宙人のうちの1人、ケムール人は、「ウルトラQ」第23話「2020年の挑戦」で初登場。
海底原人ラゴンに続く、「ウルトQ」から「ウルトラマン」へのシリーズを越えた出演である。
当時の子供たちにとって、両作品の世界が地続きであることはむしろ当然という感覚であり、これはある意味待望の再登場だった。
残念ながらあの「走り」は見せてくれなかったが・・・。
ちなみにこのケムール人のスーツは新規に造形されたもので、ボディ部分は後にケムール系の意匠を持つキュラソ星人(「ウルトラセブン」)に流用されている。
ちなみに「ウルトラマン」最終回に登場したゼットン星人は、「ウルトラQ」の初代ケムール人を流用したものだ。
禁じられた言葉/シークレット
第33話(製作No.33)1967年2月26日放映
登場宇宙人・怪獣:宇宙忍者バルタン星人(三代目)/悪質宇宙人メフィラス星人/凶悪宇宙人ザラブ星人(二代目)/誘拐怪人ケムール人(Ⅱ)
フジ・アキコ隊員
この撮影ミニチュアは木製できっちり出来ていて、切れ込みが入っているところを叩かないと壊れないんです。
メフィラス星人に操られているわけだから正面を見て演技をしないといけないんだけど思わずチラッと見てしまいましたね(笑)。
それでも次の日腕が腫れてしまって大変でした。
この後のフジ隊員が自衛隊に撃たれるシーンは体に弾着を仕込んでいてそれの花火が顔に当たるんじゃないかと、恐怖でしたね。
テストなんかなくていきなり本番で、これも初めての経験だったのでまばたきしないようにするのが大変でした。
フジ・アキコ隊員役 桜井浩子氏