長島・王が絶対的なヒーローであった60~70年代は、そのふたりの不世出の英雄の引退をもって幕を閉じた。プロ野球が大衆娯楽として完全に定着した80年代初頭、人々は新たなヒーローの登場を待ちわびていた・・・。
ポストONとして絶大な人気を博した原・中畑、自己流を貫き3度の3冠を達成した落合、自分を理解し、自分に出来る最高のプレーをすることで前人未踏の大記録を成し遂げた福本や衣笠。
原 辰徳 TATSUNORI HARA
はら たつのり 1958年 7月 22日生
東海大相模高から東海大を経て、81年、ドラフト1位で巨人に入団した。
1年目に22本塁打を放ち新人王、83年には103打点で打点王、MVPにも選ばれた。
95年限りで引退。2006年現在巨人軍監督。
1697試合、382本塁打、1093打点、打率.279。
主なタイトル・表彰・記録
打点王、新人王、MVP1回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞2回
中畑 清 KIYOSHI NAKAHATA
なかはた きよし 1954年 1月 6日生
安積商から駒大、76年にドラフト3位で巨人に入団した。
79年にレギュラー三塁手に。81年に一塁転向、打線でも主軸を務めた。
「絶好調」を連発し、チームのムードメーカーでもあった。
89年引退。
1248試合、171本塁打、621打点、打率.290。
主なタイトル・表彰・記録
ゴールデングラブ賞7回
掛布 雅之 MASAYUKI KAKEFU
かけふ まさゆき 1955年 5月 9日生
習志野高から74年にドラフト6位で阪神に入団。
1年目から一軍にあがり、2年目には三塁のレギュラーを獲得。
79年には4番に定着し、その年を含めた3度の本塁打王を獲得するなど活躍した。
88年で引退。
1625試合、349本塁打、1019打点、打率.292。
主なタイトル・表彰・記録
本塁打王3回、打点王1回、ベストナイン7回、ゴールデングラブ賞6回
ランディ・バース RANDY WILLIAM BASS
ランディ・バース 1954年 3月 13日生
77年にツインズで初メジャー昇格以後5球団を転々。
83年に来日、阪神へ。
3年目の85年三冠王となり21年ぶりの阪神優勝に貢献、MVP。
翌年も三冠王。
88年長男の病気を理由に帰国。
日本での成績は614試合、486打点、202本塁打、打率.337。
主なタイトル・表彰・記録
三冠王2回、首位打者2回、本塁打王2回、打点王2回、MVP1回、ベストナイン3回
岡田 彰布 AKINOBU OKADA
おかだ あきのぶ 1957年 11月 25日生
早稲田大で1年生から活躍、卒業時には当時最多の6球団の競合抽選の末に希望通り阪神へ80年入団。
二塁手として活躍し新人王。
85年の優勝時にはバース、掛布とクリーンアップ・トリオで活躍、優勝に貢献した。
2006年現在阪神監督。
1639試合、247本塁打、836打点、打率.277。
主なタイトル・表彰・記録
新人王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞1回
山本 浩二 KOHJI YAMAMOTO
やまもと こうじ 1946年 10月 25日生
法政大学からドラフト1位で69年に広島に入団。
強肩の外野手として活躍した。
75年には四番定着、その年首位打者、MVPを獲得する働きで初優勝に貢献した。
以後本塁打王4回をはじめ広島の黄金期を支えた。
86年引退。
2284試合、536本塁打、1475打点、打率.290。
主なタイトル・表彰・記録
本塁打王4回、打点王3回、首位打者1回、MVP2回、ベストナイン10回、ゴールデングラブ賞10回
衣笠 祥雄 SACHIO KINUGASA
きぬがさ さちお 1947年 1月 18日生
平安高で捕手として活躍、65年広島入団後は内野手に転向した。
68年に一塁手のレギュラー獲得、70年10月から87年の引退まで2215連続試合出場の当時の世界記録を達成するなど、広島の黄金期を支えた。
84年には打点王、MVP。
2677試合、504本塁打、1448打点、打率.270。
主なタイトル・表彰・記録
打点王1回、盗塁王1回、MVP1回、ベストナイン3回、オール伝グラブ賞3回、国民栄誉賞
高木 豊 YUTAKA TAKAGI
たかぎ ゆたか 1958年 10月 22日生
多々良学園高、中大を経て81年ドラフト3位で大洋へ入団。
3年目の83年にリーグ6位の打率.314をマーク。
この年二塁手のゴールデングラブ賞。
84年には56盗塁で盗塁王。
94年日本ハム移籍、この年引退。
1628試合、88本塁打、545打点、打率.297。
主なタイトル・表彰・記録
盗塁王1回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞1回
矢沢 健一 KENICHI YAZAWA
やざわ けんいち 1947年 9月 22日生
習志野高、早大を経て70年ドラフト1位で中日入団。
その年打率.251で新人王。
73年外野手から一塁手へ転向。
76年、打率.355で初の首位打者。
80年には.369で2度目の首位打者。
スプレー打法が見事だった。
86年引退。
1931試合、273本塁打、969打点、打率.302。
主なタイトル・表彰・記録
首位打者2回、新人王、カムバック賞1回、ベストナイン5回
福本 豊 YUTAKA FUKUMOTO
ふくもと ゆたか 1947年 11月 7日生
大鉄高、松下電器を経て69年ドラフト7位で阪急入団。
70年から不動の一番・中堅。この年75盗塁で盗塁王になると13年連続のタイトル、72年の106は当時の世界記録。
この年MVP.88年引退。
2401試合、208本塁打、884打点、打率.291。
主なタイトル・表彰・記録
盗塁王13回、MVP1回、ベストナイン10回、ゴールデングラブ賞12回
落合 博満 HIROMITSU OCHIAI
おちあい ひろみつ 1953年 12月 9日生
秋田工から東洋大へ進み中退。東芝府中を経て79年ドラフト3位でロッテ入団。
81年首位打者となると、以後タイトルを総なめ(首位打者5回、本塁打王5回、打点王5回)。
82、85、86年三冠王。
82、85年MVP。
87年中日、94年巨人、97年日本ハムと移り98年引退。
2236試合、510本塁打、1564打点、打率.311。
主なタイトル・表彰・記録
三冠王3回、首位打者5回、本塁打王5回、打点王5回、MVP2回、ベストナイン10回
村田 兆治 CHOJI MURATA
むらた ちょうじ 1949年 11月 27日生
福山電波工から68年ドラフト1位で東京(69年からロッテ)入団。
不安定な投球が続いたが、75、76年に防御率1位となりエースに。
76年には21勝。
90年に引退するまで、最多勝、防御率1位1回。
フォークで一世を風靡。
604試合、215勝177敗33S。
主なタイトル・表彰・記録
最優秀防御率3回、最多勝1回、最多セーブ1回、最多奪三振王4回
石毛 宏典 HIROMICHI ISHIGE
いしげ ひろみち 1956年 9月 22日生
市立銚子高、駒大、プリンスホテルを経て81年ドラフト1位で入団、好手好打の遊撃手として活躍、新人王。
移行西武の中心選手として優勝11回を経験。
95年ダイエー移籍、96年引退。
1796試合、236本塁打、847打点、打率.283。
主なタイトル・表彰・記録
新人王、MVP1回、ベストナイン8回、ゴールデングラブ賞10回
ラルフ・ブライアント RALPH WENDELL BRYANT
ラルフ・ブライアント 1961年 5月 20日生
エイブラハムボールドウィン農大からドジャースを経て88年5月中日入団、6月に近鉄に移る。
この年34本塁打。
89年に49本塁打で本塁打王。
本塁打王3回、打点王1回。
95年引退。
773試合、259本塁打、641打点、打率.261。
主なタイトル・表彰・記録
本塁打王3回、打点王1回、MVP1回、ベストナイン3回
山本 和範 KAZUNORI YAMAMOTO
やまもと かずのり 1957年 10月 18日生
戸畑商から77年ドラフト5位で近鉄に入団。
83年南海に移り、レギュラー外野手となる。
86年ゴールデングラブ賞。
96年ダイエーから再度近鉄へ。
99年引退。
1618試合、175本塁打、669打点、打率.283。
主なタイトル・表彰・記録
ゴールデングラブ賞1回